「私が見た雄琴」ソープ嬢が感じた雄琴の実態

全国津々浦々に点在する”ソープ街”は、その周辺の環境なども影響して独自の雰囲気を持っています。

現在ではネットが広く普及して情報交換もさかんに行われていますが、これらはたいてい「お客同士」が有用な情報をシェアするための内容です。

では、ソープ嬢から見た各地のソープ街はいったいどう映っているのでしょうか?

今回は滋賀県の有名ソープ街「雄琴」を経験したソープ嬢から話をうかがいました。

●「雄琴は稼げる」を信じて神奈川から滋賀県へ・・

—–インタビューに協力してもらったのは、元神奈川県川崎市の「堀之内ソープ街」で働いていたソープ嬢A(26歳)さんです。

【A嬢】
「私が働いていたのは堀之内の大衆ソープです。関東では有名な場所なので、客入りもまあまあだったんですが、私も年齢がそう若くないので、そろそろ大きく稼がないと将来が不安だったんです。友人のソープ嬢が雄琴に移籍してかなり手応えがあったと聞いて、私も滋賀県に行くことを決意しました」

●「出稼ぎ契約」からレギュラーへ・・
—–現在では地方のソープがコンパニオンに対して短期間の「出稼ぎ契約」として臨時雇いをすることが増えています。

A嬢もスタートは出稼ぎ契約からだったようです。

【A嬢】
「友人の紹介で出稼ぎコンパニオンとして入店したソープ店は大衆店でしたが、待遇は堀之内よりよかったですね。バックの率も高かったし、とくべつにフリー客をたくさんつけてもらいました。堀之内の頃より1.5倍は稼げたし、客層も良くて関西の人はノリが良くて本指名で返しやすかったのも助かりました。入店してびっくりしたのが、店舗の大きさですね!以前の店も堀之内では大きい方だったんですが、その3倍は軽くありました。サービスがしやすくてそれだけで雄琴が気に入りましたね。スタートダッシュが良かったんで店長にレギュラーになるように誘われて、そのまま居着いちゃいました(笑)」

—–雄琴の店舗が大きいことは有名です。

また、客筋が良くて本指名につながりやすいのもコンパニオンたちの共通の感想です。

●周りに何もないところが逆にメリットに・・・

【A嬢】
「雄琴に行く前に友人に言われたのが『周りに何もないから、それだけは覚悟しといてね』ということでした。実際に行ってみると山と湖(笑)まわりのコンパニオン達もほとんど外出もしないし、月に何回か京都や大阪に買い物に行くくらいでした。神奈川にいるときと比べると生活が激変して”まじめなソープ嬢”に生まれ変わりました(笑)夜遊びもできないから貯金が貯がどんどん貯まっていくんですよ」

—–雄琴ソープ街の最大の欠点は「繁華街が近くに無い」ということですが、考えようによっては、欲望に負けない生活ができて仕事に集中できる、良いきっかけになるのかも知れません。

●ソープ嬢達の雰囲気・・

【A嬢】
「雄琴のソープ嬢達はハイレベルだと思いますよ。私が入店した店も可愛い子ばっかりだし、見た目は派手でも根は真面目ですね。指名もよく取るし、うちの店のNO.1は堀之内の稼ぎ頭より指名数は全然上でしたね。さっきの話の続きになるけど、夜遊びできないからか”荒れてる子”がいないんですよ。堀之内では二日酔いとか朝まで飲んでてそのまま出勤・・とかざらにいたんですが、雄琴ではそんな子はいなかったですね。変な連中と付き合いしてる子もいないから、雰囲気的には「女子校」に近いものがありますね」

—–雄琴のソープコンパニオンのレベルが高いことはよく知られていますが、ソープ嬢から見ても同じ印象なようです。

●雄琴ソープ街はコンパニオンの「安全地帯」・・

【A嬢】
「あと、ソープ街にはソープランドしかないんで、歩いてる人の大半はソープ関係者なんですよ。堀之内は繁華街の近くにあるんで、いろんな人が歩いてるし、キャッチとかスカウトも多いんでうっとおしいんですよね、危ない目に遭ったこともあったし・・・。でも、雄琴は街をのんびり歩くこともできるし、他店の呼び込みの人は顔見知りみたいなもんなんで、ソープ街は私たちの安全地帯みたいなもんですね」

—–雄琴のソープ街も安全ですし、その周辺も観光地ですので治安は高いのです。

なにかとトラブルや事件の多い繁華街とは雲泥の差があるようですね。

堀之内という関東を代表するソープ街と雄琴を比べると、大小さまざまな違いをA嬢は感じているようです。

「ソープ嬢」という職種を「仕事」としてやり抜くには良い環境が整っているのです。

雄琴ソープ街に登楼したときに感じる他とは違う雰囲気も、コンパニオンたちの精神状態の反映なのかもしれませんね。