ソープランドで働く理由も変化している

「おう、借金が返せないのなら良い職場紹介しちゃるけえのう」なんて言われて紹介された職場がソープランド、そこで借金返済をするために働きたくもないソープランドでの仕事に就く……なんていうのは、昭和の時代にあったと言われるような話で、マンガやドラマなんかでもネタにされたこともあってそういう事情で働いている女性も多いと思われているソープランド。昔は本当にそういうことがあったのかもしれませんが、現在ではそういうことは少なくともほぼ皆無と言っても良いでしょう。

昔と今ではソープランド業界を取り巻く環境も大きく変化していて、ソープランドで働く女性の理由というのも大きく変わっています。冒頭のような借金返済に働くという女性は少なくなっていて、代わりに増加しているのが「割りの良い小遣い稼ぎ」といったものです。確かに一般の仕事が東京都心でも時給1,000円程度が普通、地方なら800円程度ということも考えれば、ソープランドはその同じ時間でその何倍も稼ぐことが出来ますから、仕事内容に抵抗が無ければとても割りの良い仕事です。

ソープランドで働く女性は様々で、夢のために目標金額を貯めるまでとか、ホストなどに貢ぎ過ぎて支払が追いつかないからとか、生活のためにとか、もちろん借金返済のためにという方もいるでしょう。どちらかといえば、昔よりも気軽にソープランドで働くことを選択する女性が増えていると言えるでしょう。大学生やOLのダブルワークとして働いている人が多いことからも、その傾向は顕著です。

実際、ソープランドで得られる収入というのは一般職に比べれば比較にならない程です。時給1,000円でフルタイム勤務したとしても、月に160,000円+α。税金で減ることを考えれば自由に使えるお金は120,000円前後といった所でしょうか。対してソープランドは完全出来高制で、バック率はおおよそ60%、人気嬢となってくれば70%ぐらいになることもあります。20,000円のコースでバック率が60%なら、12,000円から雑費が引かれた分が女性の収入となるわけです。税金分をさっ引いたとしても、半月もあれば一般の仕事分は稼げてしまうのです。

これだけの賃金差があれば、ソープランドで働くのを望む女性が増えるというのは当然のことでしょう。利用する男性側からすれば様々な女性がソープランドで働いてくれるのは嬉しいことですが、風俗で働く女性が増えるということはその分不況の影響が強いということですから、同じ日本に住む身としてはなかなか考えさせられる話ではないでしょうか。