最近ではデリバリーヘルスが数を増やし、「店舗型風俗店が廃れている」などということをよく聞きます。
たしかにデリヘルの急増は体感して分かるものですし、ネット上でも宣伝公告が増えています。
しかし、これとは別に「ソープランド」も以前よりも多面性を増して、一時期の低迷期とは見違えるほど成長を遂げているともいいます。
「店舗型風俗はほんとうに廃れたのか?」を検証してみました。
●迷走する「ファッションヘルス」の実態
ソープ業界が低迷している時に、最も勢いのあった業態が「ファッションヘルス」です。
”本番がない”というデメリットを逆に利用し、若くて美形なコンパニオンを大量に獲得したことで一世風靡した性風俗です。
しかし時代は変わり、「平成っ子」と呼ばれる現代の若い女の子たちが現れ、事態は急変したのです。
彼女たちの性に対する価値観では「本番があるかどうか」など問題ではなく、「どれだけ稼げるか」に重点を置くようです。
これによってより多くの収入が得られるソープランドに、低年代のソープ嬢が誕生し、ファッションヘルスのお株を奪ってしまったのです。
また、ヘルス業界は「安さよりも質」を重視しはじめ、「高級ヘルス」へと転嫁しはじめたことも、両者の差をあやふやにしてしまうことにつながりました。
値段が変わらずに本番ができるのなら、ソープランドを選択するのは当然です。
まさにファションヘルス業界は、”迷走”する状態となり、売上を落として店舗数を激減させたのです。
●度重なる「摘発」が起きるピンクサロンの実態
現在の性風俗店はほ、ソープ・ヘルス・ピンサロ・デリヘルすべてが「届出制」となっています。
ですからどの業態であっても「健全に営業」をしているところがほとんどです。
しかしなぜか「ピンサロ」にだけが、頻繁に警察から「摘発」を受けているのです。
「事件」として取り扱われているようなので、おそらくは「無届けの闇風俗」である可能性が高いのですが、報道では「ピンクサロン摘発」と報じられてしまうのです。
この報道の仕方は、まっとうに商売をしているピンサロにとっては迷惑なものです。
なぜなら、風評被害によって、ピンサロ自体の信用を失くしてしまう危険性があるからです。
実際には多くの新店舗が毎年出店していますが、それ以上に閉店する店舗も増えています。
また前述の「ソープ嬢の低年齢化」によって、ピンサロも客足に影響を受けて業績を悪化させる原因になっているようです。
●店舗ごとの売上が増大するソープランド
このように、「店舗型ヘルスの低迷」はファッションヘルスやピンクサロンを中心とした問題のようです。
ソープランドは多くの地域で「新店舗の出店」が禁じられるという、悪条件の中で戦っていますが、一店舗あたりの売上は増大の一途を辿っています。
数店舗が提携して巨大風俗グループが形成され、それらがさらに多角経営をする「起業化」へと変遷していく現状をみても、ソープ業界の旺盛は明らかです。
インターネットの普及によって、これまでの「来店することのハードルの高さ」も改善され、一店舗あたりの集客が伸びているのです。
ふだん風俗に関わりのない人たちから見ると、街を歩いて目立つ存在であった店舗型風俗が減少したことで、「店舗型風俗は廃れた」と感じたようです。
しかし、内情を探ってみると「業態による差が大きく開いている」ことが分かります。
現在ではソープランドとデリヘルの2トップが「風俗業界での勝ち組」だと言えるでしょう。