業界生き残りのために常に進化と脱皮を続けるソープランドは、ここ数年目に見えて「ボーダレス化」が進んでいます。
”ボーダー”とは「境界線」のことですから、一体何とクロスオーバーしているのか?という話になります。
ソープランドが、その境界線を打ち破っているものは・・・
・他の風俗業態
・風俗以外の射精産業
・完全なる異業種
です。
これら一つ一つを検証してみましょう。
●他の風俗業態とのボーダーレス
「他の風俗業態とのボーダーレス化」は、現在20代のソープファンならば実感できないでしょう。
その変化は10数年前から起こり、現在のソープランドが形成されて、もうかなり経過しているからです。
旧態然のソープランドは「ソープランド」という確固たる様式美があり、そこから抜け出る店舗はほとんどありませんでした。
しかし、最近ではピンサロから発案され広がった、「痴漢」「オフィス系」「人妻・熟女」「学園・ロリ系」「痴女・性感マッサージ」などのコンセプトが、ソープ業界に取り入れらたのです。
本来”風俗”とはいえない「エステ」や「SM」などのコンセプトも、現在のソープ業界では定番的な位置づけになっています。
●風俗以外の射精産業とのボーダーレス
”風俗以外の射精産業”と聞いてすぐに連想するのが「セクシー動画業界」です。
最近では、この近くして遠いAV業界とのコラボも頻繁に行うようになりました。
数年前までは「元セクシー女優在籍」は、一大センセーショナルとして風俗業界で話題になったものですが、現在では「現役セクシー女優在籍」が主流となりつつあります。
セクシー女優ファンの男性かられば、精神的な性のシンボルであったセクシー女優と、実際にまみえることができるのですから、人気が高まるのも当然です。
これはソープ業界の景気が良いこと、それに反してネットの普及によってセクシー動画業界の業績が低迷していることなどが原因していると考えられています。
最近では元アイドル、元グラビア女優などがセクシー業界を経由して、ソープランドにまで至る・・・といったケースも少なくはなく、手の届かない存在だった性的カリスマたちの降臨を目にすることができる時代になったのです。
●完全異業種とのボーダーレス
「失われた20年」で表現される日本経済の低迷の中で、ひときわ消費活動を続け、マーケットを拡大してきた「オタク文化」も、最近ではソープ業界とのコラボレーションが見られるジャンルです。
もともと縁遠かったこの2つの業界ですが、ソープランドの方に「アニメコスプレ専門店」などが出現して成功を収めると、オタク文化の方でも『行かなくても分かるソープランドマニュアル』などという電子書籍・サイトが大流行し、いまやソープ街をオタク青年たちが闊歩している現状です。
またこれまでの例とは反対に、陰日向に咲く花の存在だったソープ嬢たちが、深夜のネットTVで顔を晒すようになったり、アイドル化して顔を売る、などという逆方向の進出もしています。
もはやソープ嬢たちは「体を売っているグレーな職業」などという概念はなく、ソープ嬢であることを謳歌しているようにも見受けられます。
完全異業種とのボーダーレスはこれからも形を変えて発展していくこととなるでしょう。