日本全国には数多くのソープランドがあり、現在でも約1300軒ほどが営業を続けています。
ソープランドは規制が強まっていると言われていますが、わりと頻繁に新規オープンとかリニューアルオープンといった名目で新しいお店が誕生しています。
2年もしないうちに店が無くなってしまうということも珍しくなく、ソープランドのサイクルというのは非常に早いものと言えます。
老舗と呼ばれる店であっても、その遍歴を辿ると何回も店名変更などをしているケースは多々あります。
何故ソープランド店がこんなに頻繁にリニューアルや店名変更などを行っているのかというと、これには様々な理由があります。
代表的な物を挙げてみますと『経営権の譲渡』『悪評のリセット』『店のコンセプト変更』などがあります。
『経営権の譲渡』ですが、ソープランドの経営には、風営法に基づいた警察などの許可が必要なのはよく知られています。
現在の日本では全くの新規でこの経営許可を貰うというのは不可能となっていて、1948年の風営法施行以前から営業をしている所しか営業権は所有出来ないとされていて、さらに権利の譲渡は出来ないと定められています。
しかし、その営業権を持っている法人の代表者の変更などによって営業権を譲渡することは可能で、そうして実質的な権利の譲渡などによって、経営者が違う店が新しく誕生するのです。
この時に、リニューアルオープンなどが行われ、新しいソープランドとして心機一転営業を行うというわけです。
『悪評のリセット』というのは、情報化社会となった現代では、良い評判も悪い評判もインターネットを通じて一気に広まってしまいます。
そもそもソープランドというのはちょっとしたことでマイナスイメージが付いてしまう商売ではあるものの、余りに酷い悪評がついてしまうと客足にも影響します。
そこで、ある程度悪い噂が立ってしまったらリニューアルして店名を変えて、その悪評をリセットするのです。
『店のコンセプト変更』は、例えば人妻店から20代女性を中心とした店に営業方針を変えるとか、価格を大きく一新するなどです。
従来の店の店名を受け継ぐよりも、店名などを変えることによって新しい店のイメージをアピール出来るというメリットがあります。
ここで紹介した理由というのはあくまで一部ではありますが、他にも様々な理由があるようです。
グループ経営の場合、リニューアルした後も在籍していた女性はそのリニューアルした店舗に在籍することが多いのですが、同グループの別店舗に行ったりそのまま辞めてしまうこともあります。
そのお店や在籍していた女性についていた客としては、こういった風潮は迷惑極まりないのですが、ソープ業界を鑑みればしょうがないことなのかもしれません。