関西・関東など都市圏のソープ嬢たちは、その多くが「地方出身者」だといいます。
これは、地元を離れて生活する若者が置かれる環境や、一極集中型の日本の経済構造などが関係しているようです。
地方から都会に出て暮らし、いつしかソープ嬢として花咲く女性たちの生活や、ソープ嬢になりやすい要素などを調査してみました。
●経済的に困窮しやすい
地方出身者には「親からの仕送り」がある子とそうでない子に分かれます。
もちろん、絶対数として金持ちは少ないので、必然的に仕送りがなく経済的に困窮しやすい環境にあるのです。
現在の日本はまだまだ景気復活も不十分ですし、女性の就職事情は社会的な問題になるくらいに悪いものです。
物価の高い都会暮らしの経済観念をつかむまでに、数ヶ月で「貧困女子」がつくられてしまうのです。
また最近では、奨学金が払えずにソープ嬢になるというケースも多く、「高学歴ソープ嬢」の多さに驚かされるばかりです。
●キャバ・クラブ・ガールズバーは以外にハードルが高い
女性の高額収入が得られる仕事は風俗だけではありません。
一昔前に大流行したキャバクラや、古くからあるクラブ、最近ではガールズバーなども一般の女性がつく仕事の中では高収入なものです。
しかし、これらの仕事には性的なサービスがない分失うものは少ないものの、入店するにも、そこで稼ぐにもハードルは高くなります。
ルックスは人並み以上が必要ですし、話術・接客術・女性としての魅力・服装・メイクなど数え上げればキリがないのです。
また、これらの水商売としてのスキルを基礎から教える店舗も減っているので、才能と個人的な努力も相当に求められます。
また、多くの歓楽街は不景気と道交法(飲酒運転点の罰則強化)から、閑古鳥の鳴くような街が多くなり、売上自体が下がっているため、努力に見合う対価が得られないのも事実です。
地方で普通に育ってきた若い女性では、なかなか通用しない世界になりつつあるのです。
それよりも門戸が広く開かれ、また全くのゼロから育て上げてくれるソープランドに人気が集まるのは当然のことかもしれませんね。
●地元から離れるという開放感
都会出てきた女性の中には、ホームシックになるような子もいれば、水を得た魚のように開放感を楽しむ子もいます。
生まれてから数十年間、当たり前だった親や家族との生活を受け入れてきましたが、一人きりになって初めて「自由」であることに気づくものです。
とくに異性との恋愛などは、誰に遠慮することなく自由にすることができるので、年頃の女の子ならばハメを外しても不思議ではありません。
中には性に対しての好奇心が強く、華やかな夜の街で日々行われているであろう、大人の世界に強い関心を持ち、自らそこに身を投じようとする子も少なくありません。
都会には知った顔がいなくて、ソープランドで働いても”親バレ”しないということも、上京組がソープ嬢になることへの抵抗感の少なさになるのです。
●おわりに
さまざまな要因が合わさり、地方から都会へ移り住んだ若い女性はソープ嬢へ転身しやすい環境です。
また、日本国中で全国放送のテレビ番組を見ているというわが国のメディア事情では、若くエネルギッシュな女性が都会への憧れを持つのは自然なことです。
都会に対する憧憬もまた、地方出身者がソープ嬢になりやすい原因の一つなのでしょう。