あまり知られていないことですが、ソープランドには障碍者(障害者)のお客さんがたくさん訪れます。
昼間の待合室に車椅子を見る光景も、今ではめずらしくはないのです。
これにはソープランド側の受け入れ体制がしっかりとしているということが背景にあります。
最近ニュースになった、格安航空機会社の障碍者に対するサービスのお粗末さとくらべると絶賛されて当然なはずなのですが、誰も報道しないので、ここに記事にしてみました。
●障碍者の「性の問題」とは・・・
「障碍者と性の問題」には、これまであまりおおっぴらに語られることはありませんでした。
チャリティ活動やその手の番組では、とにかく”障碍者は美しいもの”として定義し、性の部分をタブー視する傾向にあったのです。
しかし、某国営放送において「出演者も司会進行も障碍者」という番組の出現で、当人たちのリアルな本心が伝えられるようになりました。
障碍者の性の問題は、私たちが思っている以上に深刻であり、四肢の障碍のレベルによっては「自慰行為」さえできないのです。
歩けなくても、神経が麻痺していても、「性欲」は健常者と変わらずもっているということを、綺麗事だけを並べるボランティアたちは目を向けようとしません。
理想ばかりを口にする世の中の善人たちは、現実の生活で性の苦しみにもがく彼らの問題にいつまで立っても手をつけようとしなかったという現実があります。
一部、障碍者向けの出張ボランティアも存在するといいますが、すべてをカバーできていないのが実情です。
彼らは、目の前のリアルな問題を解決するために「ソープランド」を利用できることを知ったのです。
●ソープランド側の対応は?
ソープランドでは、健常者、身障者の区別なくお客を迎え入れる姿勢をもちます。
また、障碍者に対してのサポート体制の充実も年々向上している印象です。
多くのソープ店が車椅子で来店しやすいように送迎車を使っていますし、予約を入れる際に事情を話せば、たいていの店はそれなりの対策を講じてくれるのです。
「大切なお客」という商売の基本を持ち続けているのが、ソープランドであり、それは他の業界が見習わなければならない部分でもあります。
もちろん、一般企業などとくらべると、設備投資(建築物バリアフリー化)は難しいのですが、そこは従業員の善意と行動力でカバーします。
また最近では、障碍者へボランティア事業も多角化し、自ら来店することが難しい男性に付き添い、ソープ店までエスコートする支援者もいます。
●ソープ嬢の対応は?
身体に障碍をもつ方の中には、コンプレックスを強くもってしまっている人もいます。
とくに「ソープ嬢に嫌がられないだろうか?」などと心配してしまい、来店をためらうのです。
しかし、ソープ嬢の対応はというと、正直そのへんの若い看護師の上をいっているといっても過言ではありません。
彼女たちは健常者・障碍者の区別なく接してくれますし、心尽くしの配慮も忘れません。
もともとソープランドには「性的コンプレックス」を持つ男性が多く訪れますし、そういったお客への対応を常に慎重にしているのです。
お客のメンタルに配慮することにかけては、プロフェッショナルな素養をソープ嬢たちは持っているといえます。
●おわりに
某チャリティー番組に対し、当の障碍者たちは「障碍者ポルノ」と名付け、非常に批判的です。
健常者の”感動”のために障碍者が見世物にされているという意味です。
実際の彼らはもっと現実的な悩みを抱えていて、健常者同様に性の問題もなんとかしなくてはなりません。
ソープランドは精神的なバリアフリー化がなされていて、口に出せない障碍者の「本当の苦しみ」を解決してくれる受け皿としても機能し、社会貢献をしているのです。