AV業界の流入!?まさに”カオス”な現在のソープランドの現状

ソープ業界はこれまでにないほどの変化の波が訪れています。

経済不況の影響で急増する貧困女子の受け皿として機能し、20年前とは比べ物にならないほど美形コンパニオンが増え、またオタク文化の流入と、グループ店の肥大化、企業が出資母体となるソープランドの増加など、目まぐるしく状況を変えています。

そして、「AV業界」もまたソープ業界に刺激を加えています。

その辺りの関係性などを取材してみました。

●ネットの普及で苦境に陥るAV業界・・・

ここ数年の目覚ましいインターネットの普及は、さまざまな業界に影響を及ぼしています。

出版、音楽、小売業などネット事業に浸食され苦境に立たされているのです。

あまり知られてはいませんが、AV業界もネットの普及で売り上げを大きく落とす業態の一つ。

無料アダルト動画の存在が、AVの価値を大きく落としてしまっているのです。

オンデマンド形式の有料配信はアダルト業界先駆者で、一時は売上を回復させる兆しもありましたが、少し知恵をつければ無料で観られるものをお金を払ってまで見る人は希少です。

●女優へのギャラ低下・・・

DVDの売り上げに比例して、女優に支払えるギャランティも大きく低下しました。

AV女優は、引退後の生活に支障をきたすためにリスクの多い職業でしたが、以前は破格のギャラが魅力で志望する子は後を絶ちませんでした。

しかし5分の1以下といわれるギャラの低下でリスクとメリットのバランスが取れず、現在では女優集めが難しい現状なのです。

これによって作品の質が低下し、さらに売り上げが低下するという悪循環の中、多くの製作レーベルが倒産、統合の憂き目に遭ってしまったのです。

●女優の受け皿としてのソープランド・・・

さらにAV業界に追い打ちをかけたのが、「元AV女優によるレーベルへの訴訟」です。

出演を強要された、ギャラの不払い、契約と違う内容の撮影内容など、元AV女優がレーベルを相手に訴訟を頻繁に起こしています。

また、元AV女優による被害者の会も立ち上げられ、今後予想される訴訟は100件近いとまで言われています。

しかし、本来経済的な理由などがなければAV女優にもならないものです。

簡単に言うと、彼女たちには「お金」が必要です。

そしてAV業界から離れていきつく先が「ソープランド」なのです。

●もう一つの理由・・・

ソープランドにAV女優が流出している理由はもう一つあります。

それは、レーベル、芸能事務所自体が新たな戦略として、女優をソープランドに在籍させるケースです。

この場合は「元」ではなく「現役」の女優になりますから、価値はさらに高いものとなり、在籍するソープ店も客寄せ効果のメリットを十二分に受けられるのです。

双方でどういった契約がなされるかは不明ですが、とくに関東近県のソープランドの広告媒体に「AV女優在籍店」の文字を見ることは珍しくなくなりました。

これまで「似て非なり」だった二つの業界のコラボは、お客側の男性としては喜ばしいものです。

某国民的アイドルグループの卒業メンバーがAV女優に転身するような状況ですから、アイドル→AV女優→ソープ嬢という信じられないような事態が起きる可能性もゼロではありません。

そうなると、ソープランドの未来はさらにカオス化し、大きく活性化していくこととなるでしょう。