雄琴のソープ街の昔と今

滋賀県大津市といえば、温泉が有名です。そして、それと同じかそれ以上に有名なのがソープランドです。雄琴ソープ街といえば、1980年代~90年代にかけて最盛期を誇った新興のソープ街であり、その成り立ちは昭和40年代ということですから、他地域のソープ街が江戸時代や明治あたりからの歴史を持つ所が多いことから考えれば、日本で一番新しいソープ街と言えるかもしれません。さて、そんな雄琴のソープランドですが、出来てから50年近く経つ現在、どういった状況になっているのでしょうか。

雄琴にソープランドが出来たのは、1971年のこと。現在でも川筋通りに営業を続けている『花影』という店が第一号店として開店したのが始まりです。当時の雄琴は周辺が完全に未開発の田園風景が広がり、その中にドカンと大きなソープランド(当時はトルコ風呂)が誕生したわけで、競合店も何も無い中その盛況ぶりはそれはもう凄い物だったと言われています。噂ではありますが、億とも言われる店の開業費用を数ヶ月でペイ出来たとか、開店から閉店まで常に満室で100人近いお客さんがサービスを受けられずに帰宅したとか、しかもそれらが何ヶ月も続いたとか、今では絶対に考えられないような状況だったようです。

そして、それに続いて数多くのソープランドが出店して1973年には総数30軒程になり、現在のようなソープ街の規模となり、1980年~90年代にかけては元々あった温泉街を押しのけて知名度を上げ、一時期はソープ街の影響で温泉街が潰れてしまいそうになるぐらい知れ渡るようになり、現在では西日本最大規模のソープ街の一つにまで成長しています。

しかし、それも今から20年以上前の話。現在ではやはりその勢いは無くなり、かつてのような凄まじい活気は無くなったものの、落ち着いた雰囲気を持つソープ街として今でもソープ好きの間では人気の高い地域へと変化しています。現在営業している店の大半は10年以上営業を続けている店で、安定したレベルで遊べるというのが魅力と言えるでしょう。

昨今ではソープランドに対する規制が強まったり、全体的な利用客の減少の影響もあり、徐々に店の数は減りつつあります。全盛期は50近い店があったものの、現在では40ほどとなっていて、斜陽となっているのは否めません。こればかりは業界全体の問題なのでしょうがないことなのですが、サービスが低下したとかいうわけではありません。むしろ、固定客をしっかりと掴むことが出来る接客技術やウリとなるポイントがある店だけが残ったとも言えますからこそ、今でも評判の良いソープ街となっているのです。