雄琴ソープ街と性病・風評被害

ソープランドを含めた風俗にはいつも「性病問題」がついて回ります。
肌と肌を密着させる行為を生業としますので、心配するのも無理はありません。
昔から知られている重度な性病(淋病、梅毒、AIDS)に加えて軽度な感染症の蔓延は社会問題になりつつあり、その危機感の矛先はソープランドにも向けられているのです。

ソープランド業界にとっては一大事件であり、営業方針の改革にもつながったものが`80年代の「AIDS騒動」です。
このときソープ業界は立ち直れないほどのダメージを受け、風前の灯となってしまったのです。

その打開策として考えられたのが「ス○ンの着用義務」でした。
川崎堀之内のソープ協会とともに滋賀県特殊浴場協会は、加盟店全店にスキンの着用義務とコンパニオンの性病検査の徹底化、その他の衛生管理システムの導入を行い、足の遠のいたソープ客に広くアピールしました。

性病問題を口実にソープ業界への締め付けを防ぐために、自治体保健所指導の元、コンパニオンへの衛生検査の義務化という正式な方法で対処もしています。
AIDS問題以前と以降ではソープランドの内側は180度違うほどの変貌を遂げ現在に至っているのです。

今でもこの2つの地域は「NN(生中○し)」や「NS(ノースキ○)」をする店舗が少ないのはこういった歴史の流れが要因です。

その他の感染症に対しても予防策は確立されており、昔の赤線やちょんの間、現在のソフトサービス系風俗(ヘルス・ピンサロ・エステ)などと比べてもノウハウは非常に洗練されています。

そして雄琴は協会の結束力が強いことでも知られ、他の地域のように慣れ合いにならず、現在でもコンパニオンに対する衛生指導は徹底されており、その現状からも性病に対して安全性の高い地域だといえるでしょう。

性病は「菌」により感染するものですが、空気感染などはせず、インフルエンザやエボラ出血熱、MARSなどと比べると極めて感染力の低いものです。
仮に空気感染、飛沫感染の危険性があるなら、それはすでに「性病」としては分類されないという、定義上の決まりがあるのです。

適切な予防と処置を行っていれば恐れるに足りないもので、徹底管理されたソープランドは非常に安全な風俗だと言えます。

梅毒などの性病は、かつて「亡国病」などと呼ばれ、国を滅ぼすほどの猛威をふるっていましたが、それも医療の発達していなかった過去の話。
現在でも発展途上国に多く性病感染者がいることからも分かる事実です。

雄琴ソープ街が良いイメージの維持にやっきになる理由はもうひとつあり、かつては寂れた観光地を盛り返すために共存していた盟友、おごと温泉との確執が勃発し、「ソープ街廃絶運動」が持ち上がっていることです。

もし今ソープ街が問題を起こして表面化すれば存続の危機的な状況になるのは目に見えています。
雄琴ソープ街が他の地域のソープ街よりも健全志向なのもソープ協会の意向が反映されているのでしょう。

こういったことを考察すると、ソープランドは明らかな「風評被害」の被害者であることが分かります。
せめて風俗・ソープファンの方たちにだけは、世間のもつ偏見に感化されずに事実を知っておいてもらいたいものです。