ソープランドで増える性病感染リスク

日本は、昔から観光業というのは外貨獲得の手段として重要な位置づけにあるものでした。
日本には毎年何百万という外国人が訪れ日本を楽しんでいくわけですが、昔とは違い国際化が叫ばれる現在の日本では、外国人に対してよりオープンになっています。
昔は外国人を拒否していた店でも外国人の利用を受け入れるようになっていて、ソープランドにもその傾向は増えています。
外国人が日本特有の風俗であるソープランドを楽しむためのツアーのようなものもあり、外国人向け情報誌には、外国人でも利用出来るソープランドが紹介されるようになりました。

外国人がソープランドを利用することは別に問題は無いと思う方が多いのかもしれませんが、物事はそう簡単ではありません。
外国人が日本のソープランドを利用するにあたり問題となるのは、性病です。
よく日本人が海外出張などで外国の風俗を利用した結果、性病に感染していたという話は珍しいことではなく、外国は日本に比べて衛生面が徹底されているわけではないので、性病に罹る確率は日本の比ではありません。
欧米であっても日本ほど徹底されているわけでもなく、それが中国や他の発展途上国などの場合にはその危険性ははかり知れないのです。

この問題に直面しているのが、日本一のソープ街である東京の吉原です。
東京オリンピックに向けて外国人を迎え入れる準備が急激に進む中で、江戸時代から続く性風俗の本場として外国に紹介されていることもあり、訪れる外国人が激増しています。
性病というのは感染してすぐに発病するというわけではなく、ある程度潜伏期間を経て発症するものですし、わざわざ海外へ来てまで風俗を楽しむという人は、人種を問わずに地元の風俗を利用しているものですから、性病に感染していても気付かない、または知っていてもかまわず風俗へ来るという外国人もいることでしょう。
実際にここ数年での性病発生件数というのが急激に増加しており、昔よりも安全に遊べる場所とは言い難くなっています。

2020年に向けて、日本にはさらに多くの外国人が訪れることが予想されていて、吉原を巡る状況は今よりもさらに加速していきます。
性病リスクもそれにともなって上がっていくことは確実ですし、利用する側が自己防衛をしなくてはいけないということです。
外国人向けの情報誌で紹介している店や外国人でも利用出来る店は避けるとか、遊ぶ際にはスキン着用を徹底するなど、出来ることはたくさんあります。
店側の努力にだけ期待するのではなく、自分でもリスクを避けるために努力をすることが重要です。