オゴトガイド見たとお電話ください!
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10/12 17:07
昨日学校帰りに寄った楽器屋 もうすぐ閉めるってセールするらしい 興味もないのに入ってみた 楽器って意外と高いんだなあ ピックだけでお弁当が買えちゃう チューナー?メトロノーム?それなんだっけ 音楽の授業で習った気がする 「一見さん?珍しいね」なんて 店主のおじいちゃんが声をかけてきた 慌てて出ていこうとしたけれど なぜ?なぜ?脚が動かない 弦に鍵盤に フィンガーボードに 見つめられて離せない 「君にはそうだな、これが似合うよ」なんて 勝手にギターを押し付けてきた いや弦が4本?これはベースか 私が地味って 言いたいのか? 「どっしり構えた重低音で主旋律を支えるのさ 他の楽器が どれだけいても 音を重ねるほどにメロディは薄っぺらくなっていく ベースがいないとバンドは成り立たない 縁の下の力持ち そういうのに憧れてたんだろう」 「今なら閉店しても 私がたまにそのベースの面倒見てあげるよ それは私が使っていたものなんだ 新しく楽器を始める君に ぜひ可愛がってもらいたい」 「本体・ケース・ストラップ・ピック・ヘッドフォンアンプ・チューナー・指南本もつけて2万でいいよ」の最終文句で 最強装備のベースを買ったの 財布の中に1万7000円しかなくて 3000円おまけしてもらった 「私が改造してるから私が死ぬまでここに持ってきな 私が死ぬ頃には自分で整備できるようになってる」 「長生きしてね」、って言って 制鞄とベースを担いで帰ってきた ママには叱られちゃったけど 楽器店以来のご対面 空色がかわいい初ベース 帰宅部、学年席次66位、スポーツ歴なし音楽歴2分 あーあ、余計勉強しなくなっちゃうな
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10/12 12:16
出勤してます😊 一瞬ユニゾンに浮気したけどやっぱり一番好きなバンドはハンブレッダーズ 武道館で私が一番好きなのにライブでは音源確保が難しい都合でできないって言ってたAI LOVE YOU演ったって聞いて発狂してる 邦ロックが好きなんだろうなとは自覚してるんだけどなにぶん食わず嫌いで王道のグループに手を出せないでいます…… ロック好き名乗るならこれ聴いていたほうがいい!ってオススメあったら教えてほしいです🥺和洋どっちも挑戦したいです 過去にバンドやってたとか今も楽器趣味でやってるっていうお兄様ともたまに出会えたりするからこの縁が楽しいです。 普段はねじれの座標にいるような存在で交わることないので…… きょうも夜までいますので、よろしくお願いします
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10/12 11:56
「......え」 「俺やん、俺。分かんない?中3とき付き合っとった川代雄大」 「ああ、雄大じゃん!なに、丸坊主やめたの?変わりすぎてて分かんなかったよ」 無造作風にセットされた赤っぽい茶髪、片耳のピアス、極端な薄着にいかついネックレス。 準硬式野球部でショートを守っていたかつての真面目なちびっちゃいくそ坊主の面影はもはやどこにもなかった。焼けた肌と鼻につく関西弁を除いては。 私は彼と中学3年の6月から11月まで付き合っていたけれど、受験を理由に自然消滅した。 手も繋げないまま終わったその5か月間は、上書きを繰り返す自分の記憶の中でもはや無き物と化していたので、彼の強気な口調に懐かしさこそ覚えたものの、いまひとつ感動は得られなかった。 「浴衣、ええやん。やっぱ凛は白やな。 やー、花火きれかったけど人混みすごくてやってられんわ。連れともはぐれてもたと思ったら何や女と抜けるとか言いよるし、一人残されて暇やねん。凛は誰か友達と来たん?」 「や、一人。なんとなく花火見てみたくなってさ。やっぱ夏って花火見なきゃじゃん?」 「はぁ!?凛が!?俺がどんだけ盆踊りの日の花火誘っても絶対首縦に振らんかったあの凛が!?一人で!? ......いやー、人は変わるなぁ」 「や、あんたに言われたくないから。なにそのピアス?なにその髪型?なにも言われないわけ?全然似合わない」 「んー、反動、的な?」 「反動?よくわかんないけど、それじゃ試合出させてくんなくない?前ちらっと聞いたけどさ、拓翔高校甲子園まであと2勝とかだったらしいじゃん。来年まで頑張ろう的な時期じゃないの?こんなところでなにして......」 「............俺な、野球やめてん。どのみち怪我もしとったし、もう限界かなって。 向いてへんねん。俺。野球ってか、団体競技無理やわ。......チームワークとか、できやんねん」 「......野球で高校行ったのに野球やめるって、大丈夫なの?1年のうちは試合も出られないの当たり前だし、もう少し我慢してみてよかったんじゃ......」 「もうええねん。もうちょっとだけ、もうちょっとだけって耐えて耐えて、軟式と準硬入れたらもう10年野球やってる。それで分かった、あいつらと俺は、ちゃう。根本的に...... ......それに、俺は成績もまあまあよかったから学校には残留できる。そら元メンも先輩もおるから肩身は狭いけど、何とかやってる。未練はないわ」 「でも、あんなに......」 「せや、どうせお互いひとりやったらさ、なんか食べながら駅まで歩こや。エエもん持っとるから分けたる、な?久しぶりにデートごっこもええやろ?」 “あんなに、野球好きだったくせに。” そう言おうとしているのが分かっていて、明らかに聞いてほしくなさそうなタイミングで遮った。 顔を上げると、雄大は少し困ったような、寂しそうな顔で笑っていた。 なんだか悪いことをしてしまったようだ。 少し気まずくなって、数秒の沈黙が流れる。駅の方面へ流れていく人々の姿が背景となって、異様にゆっくりに見えた。 「......いいよ。奢りね」 温くなったサイダーをゴミ箱に捨て、雄大の肩をポンと叩いた。
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