皇帝別館

鏑木しずき

鏑木しずき

(20)

T166 B88(E) W58 H85

長身グラマー極上ボディ美女

12:00 ~ 24:00

  • 割引攻略

オゴトガイド見たとお電話ください!

電話 077-579-2130

営業時間 10:00~24:00

  • 04/04 21:56

    たった一度の過ち🔞

    私じつは、人生で一度だけ盗みをしたことがあるんです。 小学生の時の、給食に出てきた「ささみチーズフライ」を盗みました。欠席してた子の分。 その日は金曜日。給食当番だったので、エプロンのポケットに直入れして、持って帰って洗濯するきまりだったので放課後まで待ってから帰り道に漁って食べました。 報いというか、当然ながらポケットにやたら油が染み込んでるのを見つけた母に問い詰められて担任に報告され、クラス全員の前で自白して謝らせられました。 1年生の頃からずっと大好きで、3年生のときに台所にひとりで立たせてもらえるようになってから何度か同じものを作ろうと頑張ってみました。でも同じささみと同じ安いプロセスチーズと安いバッターと衣を使っても、どうやっても再現できなくて。 火が入りすぎてチーズが漏れ出て何度もったいない思いをしたか…… おいしいささみチーズフライ、まだ求めてる。

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  • 04/04 11:46

    sniffing curse ⑤

    「…そっか」 こう言われたときどう返すか何回もシミュレーションしてたのに、実際その場面になるとはいともいいえとも言えないものだね。 彼の体を引き離すと、その余韻が……私たちの作った世界で一つの香りが、糸を引くように鼻に残った。 今日くらい違う香りでいてくれたら今までのいい記憶だけでこの香りを記憶の片隅に取っておけたのにさ、そんな悲しいこと言う日まで変わらない君でいてくれたんだね。 その変に誠実なとこ、君らしくてすごく好き。 「私、やっぱ香水よくわかんないや。 今多分めちゃくちゃ記憶書き込まれてるのに、突然匂いがしなくなった」 「涙がかき消してるんだよ。俺も、なんの匂いも感じない」 「幸せだった香りは、辛い記憶とはリンクしないようになってるのかな。なんか都合いいね、魔法みたい」 「魔法……魔法か。呪いじゃなかったんだな」 「呪いになんてなるわけないよ。多分もう一生嗅ぐことないけど、ずっと変わらずいいにおい。初めて嗅いだときからずっとずーっと大好きだよ」 たぶん私はもう香水買うことないな。 香りなんてこんな都合のいい、子供騙しにひっかかるほどお子様じゃなくなっちゃった。 私きっと、大人になるのが早すぎた。 いろんなものを諦めるのが早すぎた。 彼は私を香水に似てるって言ったけど、私はミドルノートが入ってない不良品だったんだろうな。 だけど香水は生き物だから。 劣化もするし酸化も進む。 死なないうちに生きるしかないんだ。

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