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08/08 17:15
短話:どこかで聞いた歌の名前
クソみたいな一日だった。
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クソみたいな街を歩いて、ウソみたいに綺麗な花を買った。
誰のためなのかも分からないまま。
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疑い始めると、この世界はどこまでも嘘くさい。優しさも、約束も、笑顔も。
全部、都合のいい物語なんじゃないかと思えてくる。
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でも、君の歌が流れた瞬間だけは違った。
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頭の中に立ち込めていた霧が、少しずつ晴れていく。理由なんていらない。
正しいかどうかも、もうどうでもよかった。
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君が好きだ。本当に好きだ。
だから、君なんか嫌いだ。
好きなものほど、自分を簡単に壊してしまうから。救ってくれるものほど、失うことが怖いから。
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君の歌が好きだ。何度だって好きだ。
だから、君の歌なんか嫌いだ。
終われば静けさだけが残る。最初から何もなかったみたいな夜が来る。それでもまた、明日になれば君を探してしまう。
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だから今日だけは言わせてほしい。
おやすみ、泣き声。
さよなら、歌姫。
きっと明日も、このさよならは守れないのだけれど。
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鳳条 暦

































