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05/28 09:15
わからないものにぶつかる意味
金利が上がっているのに円は買われない。
この現象は、日本に対する市場の見方が変わり始めていることを示しているのかもしれない。
通常、日本国債の利回りが上がり他の先進国との金利差が縮まれば、円には上昇圧力がかかりやすい。
しかし今その単純な関係は崩れている。
問題は目の前の財政赤字だけではない。
市場が見ているのは日本という国が将来にわたって財政規律を維持できるのかという一点である。
より正確に言えば政治家がどこまで財政拡大を選び続けるのか。
そして有権者がどこまでその選択を許容するのか。
インフレに対して本来なら需要を抑える方向に動くべき局面で政府が財政拡大によって痛みを和らげようとする。
その姿勢は市場にとってひとつのメッセージになる。
「この国は将来の規律よりも現在の負担軽減を選ぶのではないか」
そう見られ始めたとき通貨にはリスクプレミアムが乗る。
今の円安は単なる金利差の問題ではない。
日本の将来の政治行動に対する不信が為替に織り込まれ始めている。
そう考えると金利上昇と円安の共存はむしろ自然な現象にも見えてくる。
円安とは日本の財政そのものへの評価ではなく、日本社会が将来どれだけ規律を守れるかへの評価である
将来政治がインフレや生活苦に対して常に財政出動で応じる国になっていくのではないか
政治家の選好、有権者の許容度
投資もまた心理戦。
鳳条 暦
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