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09/05 17:15
貴方と見る後編
そして、ここには少し皮肉な逆転がある。
ベンヤミンは、複製技術によって芸術作品のアウラが失われていくことを論じた。
しかしAIによって「複製できるもの」が極限まで増えていった先で、私たちは再び「複製できないもの」に価値を感じるようになるのかもしれない。
実際にその場所にいたこと。
誰かと同じ時間を過ごしたこと。
自分自身が経験したこと。
長い時間をかけて築いた信頼関係。
身体感覚。
記憶。
人生そのもの。
これらは、似たものを生成することはできても、完全に複製することはできない。
AI時代とは、すべてが人工物になっていく時代ではなく、むしろ「何が人間にしか持てないのか」が、これまで以上にはっきりしていく時代なのかもしれない。
複製技術の時代に価値が「礼拝」から「展示」へ移ったのだとすれば、
AI時代には、価値はさらにその先へ進み、
何をつくったか から
なぜそれをつくったのか へ。
何を知っているか から
どう捉えるか へ。
どれだけ見られたか から
誰と、どのような関係を築いたか へ。
移っていくのではないだろうか。
具体的なものが簡単につくれる世界だからこそ、本質を見抜く力が価値になる。
そして無限に生成できる世界だからこそ、
有限で、一回限りで、文脈を持った人間の人生そのものが、再び最も強い「アウラ」を持つようになる。
そんな時代が、これから訪れるのではないかと思う。
旅行 に通ずるものを感じます。
流石です?
鳳条 暦
<< 2026年9月

































