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09/20 09:30
洒落っ気1
誰のために、着るのだろう
服をいただくのは初めてで、お洒落に気を使うようになったのもきっとつい最近。
好きな服と似合う服が違うなーと感じるからこそ、今一度考えたくなりました?
「一歩先へ出るよりも、一歩退いていることの方が、本物のおしゃれだと思う。」
今日読んだ文章の中に、そんな言葉が。
最初に読んだとき、少し意外だった。
おしゃれというのは、どちらかといえば自分を前に出す行為だと思っていたからだ。
素敵だと思われたい。少しでも、自分をよく見せたい。
服を選ぶときには、少なからずそんな気持ちがある。だから一歩退く という言葉は、おしゃれとは反対側にあるようにも思えた。
けれど、考えてみれば、私たちは好きなものを何でも身につけているわけではない。
色も、形も、素材も、流行も、たくさんある中から何かを選んで、何かを捨てる。
鏡の前に立って、これは少しやりすぎかな。こっちの方が似合うかな。この場所に着ていくなら、少し違うかな。と考えるだろう。
その瞬間、人はもう自分の内側だけを見ているわけではない。ほんの少し自分の外に立っている。
「私はこれが好き」という気持ちだけではなく、「この服を着た私は、どう見えるだろう」と考えている。
そう思うと、おしゃれというのは、ただ自分を飾ることではないのかもしれない。
今日はどこへ行くのか。誰に会うのか。
どんな空気の場所なのか。
その中で自分はどうありたいのか。
服を選ぶという行為には、そんな小さな問いがいくつも隠れている。
だから、おしゃれは自己表現であると同時に、自分を一度外から眺めることでもある。自分らしさを押し出すことだけが、おしゃれなのではない。
ときには少し引いてみる。
自分を主張するより先にその場と自分と、その間にある空気を見る。
「一歩退く」というのは、もしかするとそういうことなのかもしれない。
そしてその一歩分の距離があるからこそ、人は初めて自分を選び直せるのだと思う。
鳳条 暦

































