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鳳条 暦

鳳条 暦

(23)

T164 B83(E) W55 H82

 

11:00 ~ 15:00

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オゴトガイド見たとお電話ください!

電話 050-5448-9022

営業時間 11:00-24:00

  • 10/25 17:45

    寄り道1

     途切れることと、終わることは違う 「好きなら続くはずだ」という言葉は、続かなかった人を二度傷つける。一度目は、やめてしまった自分への失望で。二度目は、「だから本当は好きじゃなかったのだ」という結論で。 だが続くかどうかを決めているのは、好きの深さだけではない。体調、お金、時間、周りの目、才能への不安。好きという気持ちは、そういう現実の天気に簡単に負ける。負けたからといって、気持ちが偽物だったことにはならない。 本当に見るべきなのは離れたあと。何年も触れていないのに、誰かがそれをしているのを見ると胸の奥が少しざわつく。忘れたふりをしていたのに、ふとした拍子に手が覚えている。そういうものは、習慣としては途切れていても、自分の中では一度も終わっていない。 ? 続かなかったことは、好きではなかった証明にはならない。戻りたくなることのほうが、ずっと正直だ。 ? 鳳条 暦

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  • 10/22 09:45

    明けの明星2 お知らせ?

     次回最短のご予約日時は 10/30(金) 11:00-.13:15-になります。 上記日程が10月最後のご予約可能日となります? 他の日は全て満たしていただき、ありがとうございます?? 映画の感想また書きます?耳から聞くとまた全然違う物語に聞こえたので、オーディブルをすぐに登録しました。 読書ペースがまたあがりそうです。   ひとりの花火 花火大会には、ひとりで行った。 最後に見たいと言ったのは私だ。約束が消えても、行きたい気持ちは消えなかった。 港は人であふれていた。家族連れと、浴衣のカップルと、はしゃぐ子どもたち。その中で、ひとりで空を見上げている自分が、少しおかしかった。 花火が開くたびに思った。この町を出たら、同じ空の下にいても、同じ時間には生きられない。 彼の判断は正しい。正しいから、余計に悲しかった。 ? 鳳条 暦

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  • 10/21 17:45

    明けの明星1 お知らせ?

     10\27(火) 11:00-.13:15-ご予約可能です? お次回が合いましたら、お会いしたいです?? 今日はたまたま授業が半分なくなったので、映画を見に行ってきます? 授業に集中できるか心配なところです笑  そうだね 彼が正しいことを言うのは、知っていた。 だから昨日の電話で「終わりにしよう」と言われたときも、驚かなかった。彼はいつも、誰も損をしない答えを選ぶ人だ。そういうところを好きになった。 「そうだね」と答えたのは、反論できなかったからではない。彼の正しさを、最後まで守ってあげたかったからだ。 電話を切ってから、荷造りの続きをした。段ボールに本を詰めながら、一冊ずつ、二人で行った場所を思い出した。泣かなかった。泣いたら、彼の正しさが間違いになってしまう気がした。 ? 鳳条 暦

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  • 10/21 09:45

    宵の明星3

      理由 港に着いたとき、花火はもう終盤だった。人混みの端で、彼女はひとりで空を見ていた。 息が切れて、うまく言葉が出なかった。 「昨日のは、なし」 彼女は目を丸くして、それから少し笑った。 「正しい人が、間違えに来たの?」 「うん。たぶん、これからも何回も間違える。でも、君のせいで間違えるなら、それがいい」 彼女は空を見上げたまま言った。 「この世界、生きていくにはちょっと悲しすぎるよね」 僕には、その言葉を打ち消すような上手い返しはなかった。だから、知っている言葉をひとつだけ、何度も繰り返した。 好きだ。好きだ。 最後の花火が開いて、消えた。煙の向こうに、宵の明星がまだ光っていた。 正しさは、損をしないための道しるべだ。 でも、どこへ行きたいかまでは教えてくれない。 あの夜、僕は初めて、正しい答えより「理由」を選んだ。間違いだらけの遠回りでも、その先に君がいるなら、それは迷子ではない。 ? 鳳条 暦

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  • 10/20 17:45

    宵の明星2 お知らせ?

     26(月) 13:15- と 明日よりご予約開始の ?27(火)11:00-.13:15- で予約が可能です?   お時間があればお会いしたいです? 最近は圧力鍋を取り入れたので料理の幅がグッと広がりました??汁物ばっかり作っているのでこの際にいろいろな料理を作りたいと考えています。  北へ歩く 今日の夕方、駅のホームで西の空を見上げた。日が沈んだばかりの空に、ひとつだけ明るい星が出ていた。宵の明星だ。 彼女が昔、教えてくれた。あの星は、夕方には西に、明け方には東に見える。同じ星なのに、時間が違うだけで、まったく別の場所に現れる。 彼女の行く町は…そう思ったとき、足が勝手に動いた。 今夜は港で花火大会がある。彼女が「最後に見たい」と言っていたやつだ。 電車は止まっていた。人が多すぎて、改札も詰まっていた。地図アプリは遠回りの道しか示さない。北へ大きく回り込んで、ようやく南の港へ出る道だ。 正しい判断なら、引き返す。今から行っても間に合わない。会えたとしても、昨日の言葉は取り消せない。 それでも僕は、北へ歩いた。南へ向かうために。 ? 鳳条 暦

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  • 10/19 09:45

    言の葉1

     言えなかった頃 「おめでとう」は難しい言葉だった。 友人が賞をとった。かつての恋人が結婚した。疎遠になった同級生が店を開いた。知らせは届くのに、言葉が出てこない。嬉しくないわけではない。ただ、口にした瞬間に何かが崩れる気がしていた。 崩れるのはたぶん自分の側で、そもそも祝う資格が自分にあるのか。「おめでとう」の手前にいくつもの検問を立て、ひとつずつ通るのを待っているうちに、時機は過ぎる。過ぎてしまえば、言わない理由がまたひとつ増える。 あの頃の自分にとって、言葉は相手に渡すものではなかった。自分がどう見えるかを映す鏡だったのだ。 ? 鳳条 暦

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  • 10/18 17:45

    かもしれない3

      優しさは、相手の知らないところで行われる 想像することは、ほとんどの場合誰にも気づかれない。 電車で苛立った声を出した人に、「何かあったのかもしれない」と思って言い返さなかった。職場で要領の悪い人に、「この人なりの事情がある」と思ってため息を飲み込んだ。それは記録に残らない。相手も知らない。感謝もされない。 だが世界の残酷さを少しずつ減らしているのは、たぶんこういう誰にも見えない選択の積み重ねだ。残酷さが小さな無関心から静かに生まれるなら、優しさもまた小さな保留から静かに生まれる。 そして自分もまた、どこかで誰かに想像されてきた。うまく言葉にできなかった日、ひどい態度をとってしまった日、名前も知らない誰かが「この人にも事情があるのだろう」と、黙って裁かずにいてくれたのかもしれない。私たちは、気づかないうちに、そういう見えない優しさに支えられて生きている。 知れば知るほど、世界は断定できなくなる。その「断定できなさ」の前で、決めつけるのではなく、黙って余白を残すこと。それが、知性が最後に行き着く姿だ。 優しさとは、相手の知らないところで、断定しないでいることだ。 ? 鳳条 暦

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  • 10/17 17:45

    かもしれない1

     わかったつもりも、想像の停止 想像力には、二つの種類がある。 一つは、相手を自分の物語に回収してしまう想像だ。「あの人は怠けている」と決めつけるのは想像力の欠如に見えるが、実はそうではない。そこにも想像は働いている。ただ、自分の手持ちの物語に相手をはめこんで、そこで止まっているだけだ。 だから、「かわいそうな人」と決めつけるのも同じことになる。優しさのつもりの断定は、冷たさのつもりの断定と、根っこが同じだ。どちらも、相手の人生を自分の言葉で閉じてしまっている。 もう一つは、余白を残す想像だ。「眠れない夜を越えてきたのかもしれない」。この「のかもしれない」は、答えではない。答えを出さずにおく という態度だ。わかったと言わずに、わからないまま相手のそばに立ち続ける。 ? 知性とは、想像して正解にたどりつくことではない。想像しながら、正解を決めずにいられることだ。 ? 想像力とは、わからなさを手放さずに持ち続ける力だ。 ? 鳳条 暦

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  • 10/16 17:45

    星は、自分で光る2 お知らせ?

     次回最短のご予約日時は 10/26(月) 11:00-、13:15- 24日までの予約は全て満たしていただきました? 今月は日曜日にも予定を入れてしまったので、思っていたよりもバタバタですが、なんとかなってます?? 汝、星の如く を観に行かつもりなのですが、いついけるやら笑 観た方は内緒にしててくださいね////   愛は、優しい形をしていない 暁海は、北原先生と結婚することを決める。そして、櫂には伝えないでほしいと頼む。それなのに、伝わってしまう。 この頃の二人をつないでいるのは、毎月の借金の返済だけだ。復縁を望む連絡も、いつしか途絶えている。暁海は何度も、今度こそ本当にさよならだと自分に言い聞かせる。言い聞かせなければならないほど、まだ好きだからだ。 ここで暁海が抱く願いが、苦しいほど正直だ。どうか元気でいて、幸せでいて。でも、わたし以外を愛さないで。わたしを忘れないで。 相手の幸せを願う気持ちと、相手を縛りたい気持ちが、ひとつの文の中で並んでいる。きれいな愛なら、前半だけで終われたはずだ。 けれど本当に誰かを想うと、後半がどうしてもついてくる。優しさと身勝手さは、切り離せない。 だから作中で、愛と呪いと祈りは似ている、と言われるのだと思う。相手を想うことは、相手にかける呪いでもある。それでも手放せないから、最後は祈るしかない。 ? 本当の愛は、相手の幸せと自分の欲を、同じ息で願ってしまう。 鳳条 暦

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  • 10/15 09:45

    最深部で恋をする2

      生まれる前から好きだったもの 猫に心を奪われる瞬間を、私たちは自分の意思だと思っている。だが、本当にそうだろうか。 動物行動学者ローレンツは、丸い頭、大きな目、短い手足、ふっくらした頬といった特徴の組み合わせを「幼児図式」と名づけた。人はこの形を見ると、考えるより先に守りたい、触れたいと感じる。人間の赤ん坊を世話させるために、長い時間をかけて刻まれた反応だ。 猫の顔は、偶然にもこの図式にぴたりと重なる。私たちは猫を選んだのではなく、何万年も前の祖先が残した回路に、猫が鍵のように差し込まれたのだ。 ? ひたむきな人を応援したくなる気持ちにも、似た古さがある。群れで生きてきた人間にとって、損得を超えて何かに打ち込む者は、集団を前へ進める存在だった。彼らを支える心は、群れごと生き延びる確率を上げた。 だから私たちは、見知らぬ選手の一投に、名も知らない誰かの挑戦に、理由もなく胸を熱くする。 「生まれる前から好きだったみたい」という感覚は、比喩ではなく半分は事実である。 その好きは自分が生まれるずっと前に、誰かの生存と引き換えに編まれたものだ。 ただ、それだけでは足りない。同じ回路を持っていても、ある人は柴犬に、ある人は古い路地に、ある人は雨の匂いに、どうしようもなく惹かれる。そこには、幼い日の光、母の声の高さ、一度きりの夕暮れが、気づかないまま混ざっている。 つまり「なぜか」の正体は、二つの時間が重なった場所にある。人類という長い時間が用意した回路と、自分という短い時間が積み重ねた記憶。その交点で何かが光ったとき、私たちは説明のつかない安堵を覚える。どちらの時間も、意識が気づく前に流れ終えている。だから理由を探しても見つからない。理由は、自分が語り手になる以前に、すでに書き終えられていたのだ。 ? 「なぜか好き」が説明できないのは、それが浅いからではない。自分という意識よりも古い層で、とっくに決まっていたからだ。 ? 鳳条 暦

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  • 10/13 17:30

    消さずにいるもの2 お知らせ?

      次回最短のご予約日時は 10/22(木) 11:00-、13:15-です。 21日までのお時間は全て満たしていただきました??♀? ありがとう??お会いできるのを心よりお待ちしております。 引っ越しして自炊がやっとまともにできる環境が整いました?? ハイテクすぎる家にちゃんと順応できるか心配なところです笑  諦めないとは、火を大きくしないこと 「諦めるな」という言葉は、ときに凶器になる。限界まで頑張ってきた人にとって、その言葉はまだ足りない と聞こえるからだ。 だから諦めないことを大げさに考えなくていい。朝起きて水を飲み、なんとか一日をやり過ごす。投げやりな気分のままでも、ご飯を食べるそれで十分だ。 ? 人の胸の奥には、自分でもうまく言葉にできない願いがある。何を望んでいるのか説明できないのに、完全に冷めきってはいない。 そういう、微かな熱だ。 諦めないとは、その火を燃え上がらせることではない。誰かに見せることでも、目標に変えることでもない。ただ消さないでいることだ。 そして本当の変化は派手には訪れない。ある日、少し呼吸が楽になっている。思い出しても泣かなくなっている。もう少しだけ歩いてみようと思える。 ? 奇跡とはその程度の大きさで来る。火を消さずにいた人にだけ、それは気づける大きさで来るのだ。 ? 鳳条 暦

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  • 10/12 09:45

    純愛3

     純愛は終わらず、手渡される 本編のその後、乙骨は真希さんと結ばれる。弱かった頃からずっと隣で戦い、彼が「恩人」と呼んだ人だ。 これを裏切りだと感じる人もいるだろう。だが逆である。「生涯ほかの誰も好きにならない」としたら、それは里香ちゃんの愛にまだ縛られているということだ。別の誰かを愛せたことこそ、二人の愛が呪いではなく祝福だった証なのだ。 ちなみに里香ちゃんの方は、乙骨の顔もしっかり推していたらしい。中身も見た目も好き。それもまた、真っ直ぐな愛の形だろう。 続編では、里香ちゃんの指輪が孫娘へ受け継がれている。里香ちゃんへの愛は消されたのではない。家族の中で、次の世代へ手渡されたのである。 乙骨憂太の魅力とは、愛に縛られた少年が、愛を手渡せる大人になったことだ。純愛は、ちゃんと今も続いている。 ? 鳳条 暦

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  • 10/11 17:30

    純愛2

     化け物になっても「里香ちゃん」 里香ちゃんは呪いになり、姿は化け物そのものになった。それでも乙骨は一度も怖がらず、最後まで「里香ちゃん」と呼び続けた。 夏油に女誑しと罵られて返した 「失礼だな 純愛だよ」 は、何度読んでも胸を撃ち抜かれる一言だ。 優しいだけでもない。暴れる里香ちゃんに、恩人の真希さんを「蝶よりも花よりも丁重に扱え」と命じる。愛しているからこそ、ちゃんと向き合う。この温度差が乙骨憂太の魅力である。 そして、里香ちゃんを縛っていたのは乙骨自身の「離れたくない」という願いだった。それを知った彼は、愛しているからこそ手を離す。 0巻のあの別れで、彼の一途さは執着から本物の愛へと変わったのだ。 ? 鳳条 暦

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  • 10/07 17:45

    羨ましい2

      盤の上  二人は将棋をさす。 私はルールをよく知らない。どちらが強いのかも、今どちらが勝っているのかもわからない。わかるのは、駒を置く音と、その間の長い沈黙だけだ。 会話はない。それなのに、ちぐはぐな感じがまったくしない。男性が考え込めば少年は待ち、少年が長考すれば男性も待つ。急かす人がいない。二人の時間の流れ方が、ぴったり同じなのだ。 親子には見えない。祖父と孫でもなさそうだ。先生と生徒というほどの上下もない。友達と呼ぶには年が離れすぎている。 二人の関係に合う名前は、見つからなかった。そして、名前がないからこそ、あの空気があるのだと思う。 鳳条 暦

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  • 10/07 09:45

    羨ましい1

     名前のない2人 待つ人。 私がほぼ毎日通う場所には、いろいろな人がいる。毎日見ていると、それぞれの決まった席や決まった時間が、なんとなくわかってくる。 その中に、いつも誰かを待っている男性がいる。褐色の肌に、よれたシャツ。背筋はまっすぐなのに、首だけが直角に折れたように前へ傾いている。本も読まず、スマホも見ず、ただ盤の前に座っている。 少しすると、制服の少年がやってくる。銀縁の丸メガネに、ふわふわの天然パーマ。体に対して大きすぎる黒いリュックと水筒を抱えて、小走りで近づいてくる。 挨拶はない。少年は何も言わずに男性の正面に座る。男性も、顔を上げるだけだ。 それで、始まる。 ? 鳳条 暦

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  • 10/06 09:45

    不思議2

     勝手に受け取るということ。 「勝手に」という言葉には、少しだけ後ろめたさがある。作者が意図していない読み方をしているのではないか。自分の物語に、他人の作品を送り込んでいるだけなのではないか。 だが、思い出してほしい。同じ歌を、失恋した夜に聴くのと、就職が決まった朝に聴くのとでは、まるで違う歌に聞こえる。 同じ小説の同じ一文が、十代の頃には何も残さなかったのに、三十代で読み返したら涙が止まらなくなる。 ? つまり作品の意味は作品の中だけにあるのではない。受け手がそのとき抱えていた夜、忘れられない人、言葉にならなかった気持ち―それらが作品と出会った場所で、はじめて意味は完成する。そう考えると受け取ることは、受け手の側で行われる、もうひとつの創作である。 ただしここにはひとつ大事な線引きがある。 この歌は私のために書かれた と思い込むことと、この歌に私は救われた と受け取ることは、似ていて全く違う。 前者は作者に何かを求めてしまう。後者は、何も求めない。 あなたのためじゃない と言われても構わない、という態度は、この後者の実践だ。見返りを求めない、一方通行の感謝。 作者は誰かを救わなければならない という重荷を背負わなくていい。受け手は正しく理解しなければならない という締め付けから解放される。 誤読でもいい。少しずれていてもいい。その夜を越えられたのなら、その受け取り方は、その人にとって正しかったのだ。 ? 「勝手に受け取る」ことは、作品への誤解でも略奪でもない。作者に何も求めず、自分の人生の中で作品を完成させる、受け手にしかできない創作である。 ? 鳳条 暦

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  • 10/03 09:30

    株が下がるまで、金利は上がる1 お知らせ?

     現時点で最短のご予約は10/10(土) 13:15-になります。 10/9(金)まだのご予約は全て満たしていただきました??♀? ありがとう?? ? MAG7(マグニフィセント・セブン。対象の7銘柄は、マイクロソフト、アップル、エヌビディア、アマゾン、アルファベット(Google)、メタ・プラットフォームズ、テスラで構成)とS&P500の均等加重指数(すべての銘柄に、まったく同じ金額ずつ投資する) を見ていると、不思議な状態がある。 一部の大型株だけが強く、その他の銘柄はかなり弱い。それでもS&P500全体は高値を維持している。 この乖離が起きたあと、そのまま相場が上がり続けるのか、それとも最後には指数全体まで崩れるのか。 その分かれ目の一つは、金融政策にあるように思う。 金融政策が緩和方向、あるいは据え置きの局面なら、多少市場内部に弱さがあっても、それだけで相場全体が崩れるとは限らない。 でも引き締め局面では少し違う。 私はここで、株が下がるまで、金利は上がるという見方がしっくりくる。 中央銀行や金利市場が見ているのは、政策金利だけではない。 長期金利、信用市場、為替、株価などを含めた金融環境全体を見る。 だから小型株や均等加重指数が弱くなっていても、MAG7が上がり続けてS&P500を支えているなら、金融環境全体としてはまだそれほど締まっていない。 株価が高ければ資産効果も残る。 企業心理も悪化しにくい。 消費も景気も簡単には崩れない。 すると市場は、この金利でも景気は耐えられる と判断する。 ならば、金利はもう少し高くてもいい。 金利が上がる。 それでも株は下がらない。 するとさらに、まだ十分に締まっていないとなる。  つまり引き締め局面では、株価の強さそのものが金利上昇を長引かせることがある。 普通なら「株が強い=安心」と思う。 でも金融政策がタイトなときには、その強さが逆に市場の首を少しずつ締めていく。 MAG7が指数を守っているように見えて、実は金利が下がる条件を遠ざけている。 ここがこの相場の少し皮肉なところだと感じる。 鳳条 暦

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  • 10/02 17:15

    //2

     自分には完全には分からない痛みを、 分かったふりをせずに想像してくれること。 自分の都合のいい人物に仕立てず、こちらにもこちらの事情や歴史や疲労や恐怖があることを 忘れないでいてくれること。 愛しているから大切にするのではなく、 あなたも私と同じように、一度しかない人生を生きている人だから、粗末に扱わない というような眼差し。 それは恋愛よりも前にある、人間への敬意なのかもしれない。 愛されることは幸せだと思う。 でも愛されるほど、なぜか少し息苦しくなることもある。 相手の中で自分が美しくなりすぎたり、特別になりすぎたり、こういう人 と決められていくと、本当の自分との間に小さな距離が生まれる。 私はもっと曖昧で、矛盾していて、優しいだけでもなく、強いだけでもなくちゃんと傷つく。 誰かの物語の登場人物ではなく私にも私の物語がある。 こちらの人生を勝手に要約しない人に惹かれる。 分からないところもあるけれど、分からないまま大切にしたい と言える人。 近づきながらもこちらの輪郭を奪わない 抱きしめながらも、こちらが一人の人間であることを忘れない人。 たぶん私が欲しいのは、愛の反対ではない。 むしろ愛よりもう一段深いところにあるものなのだと思う。 あなたが傷つけば痛いこと。あなたにも時間が流れていること。 あなたにも私の知らない人生があること。それを忘れないこと。 そんなふうに見つめられたとき、人は初めて愛されるだけではなく、 存在そのものを尊重されたと感じるの。 鳳条 暦

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  • 10/02 09:45

    //1

     愛してくれる人よりも、ちゃんと生きている人間として見てくれる人に憧れている。 もちろん、愛してる と言われるのは嬉しい。大切にされたいし、選ばれたいし、 できることなら誰かにとって特別な存在でいたい。 でもそれだけでは少し足りないと思うことがある。 転んだら痛い。拒絶されたら悲しい。 無視されたら傷つくし、期待すればその分 落胆もする。 私にもあなたと同じように一日があって、 眠れない夜があって、 少しずつ時間を使いながら生きている。 そういうごく当たり前のことを忘れないでいてくれる人に惹かれる。 愛という言葉はときどき人を美しくしすぎる。 愛しているからこそ、相手に役割を与えてしまう。 でも人間は誰かの恋人である前に、 誰かの理想である前に、ただ一人で生きている人間で 機嫌の悪い日もある。誰にも優しくできない日もある。 間違えることも、逃げることも、醜い感情を持つこともある。 それでも、自分の人生を必死に生きているんだなと見てもらいたい。 そこには愛より少し静かなものがある。 理解とも違う。共感とも少し違う。 たぶん私はそういう眼差しに焦がれている。 鳳条 暦

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  • 10/01 17:45

    見落としている問い お知らせ?

     現時点で最短のご予約日時は 10/9(金) ?11:00-、13:15-です。 ご予約開始は土曜日からになります。 よろしくお願いします??♀? 8(木)までの予約は全て満たしていただきました。 ありがとう。  早く会いたいな?  最高に立派なぶどうでした?  ぶどう美味しいです??  投資についてAIに相談するとき、つい「これから何が上がると思う?」と聞きたくなる。 ? 先のことを知りたいのは、たぶん自然な気持ちだ。自分のお金を使っているのだから、できれば間違えたくない。誰かが正解を教えてくれるなら、少し安心できる気がする。 ? けれど未来の値動きには、誰にでも確実に答えられる問いがない。 ? それならAIには未来を当ててもらうより、今の自分を点検する手伝いをしてもらうほうがいいのかもしれない。 ? この投資を続けたい理由は。 どこまで損が出たら考えを変えるのか。 生活に必要なお金まで期待に乗せていないか。 最初に決めたルールを、都合よく読み替えていないか。 ? こうして並べるとどれも自分で答えられそうな問いに見える。けれど実際には利益が出ているときにも、損を取り返したいときにも、人は自分に甘い説明を作れてしまう。 ? もう少しだけ持っていよう。今回はいつもと状況が違う。長い目で見れば大丈夫。 その判断が正しいことももちろんある。ただ、自分が何を根拠にそう思ったのかを言葉にできないまま続けると、いつの間にか投資の方針そのものが変わってしまう。 ? 私にとって投資は、お金を増やすことだけが目的ではない。これからの生活に余裕を作りたいし、働き方が変わっても自分を支えられるようにしておきたい。そのために始めたはずなのに、目の前の数字を追うあまり毎日を不安にしてしまったら、目的と手段が入れ替わっている。 ? AIは私の代わりに責任を取ってはくれない。資産の全体像も、私がどれほど不安を感じているかも伝えなければ分からない。だからこそ答えを預ける相手ではなく、自分の考えを映して確かめる相手として使いたい。 ? 欲しい答えが返ってきたときほど、 なぜ私はその答えに安心したんだろう。と考えてみる。耳の痛い指摘が返ってきたときほど、すぐに退けず、どこに引っかかったのかを見てみる。 ? 投資で自分を守ることは、いつも怖がることではないと思う。 うまくいっているときにも苦しいときにも最初に自分が守りたかったものを忘れないこと。そのための問いを持ち続けることが、私にとってのリスク管理なのだと思う。 ? 鳳条 暦

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