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10/02 17:15
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自分には完全には分からない痛みを、
分かったふりをせずに想像してくれること。
自分の都合のいい人物に仕立てず、こちらにもこちらの事情や歴史や疲労や恐怖があることを 忘れないでいてくれること。
愛しているから大切にするのではなく、
あなたも私と同じように、一度しかない人生を生きている人だから、粗末に扱わない
というような眼差し。
それは恋愛よりも前にある、人間への敬意なのかもしれない。
愛されることは幸せだと思う。
でも愛されるほど、なぜか少し息苦しくなることもある。
相手の中で自分が美しくなりすぎたり、特別になりすぎたり、こういう人 と決められていくと、本当の自分との間に小さな距離が生まれる。
私はもっと曖昧で、矛盾していて、優しいだけでもなく、強いだけでもなくちゃんと傷つく。
誰かの物語の登場人物ではなく私にも私の物語がある。
こちらの人生を勝手に要約しない人に惹かれる。
分からないところもあるけれど、分からないまま大切にしたい と言える人。
近づきながらもこちらの輪郭を奪わない
抱きしめながらも、こちらが一人の人間であることを忘れない人。
たぶん私が欲しいのは、愛の反対ではない。
むしろ愛よりもう一段深いところにあるものなのだと思う。
あなたが傷つけば痛いこと。あなたにも時間が流れていること。
あなたにも私の知らない人生があること。それを忘れないこと。
そんなふうに見つめられたとき、人は初めて愛されるだけではなく、
存在そのものを尊重されたと感じるの。
鳳条 暦
<< 2026年10月

































