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09/25 20:45
時間の長さだけでは測れないもの 川の水面をのぞくように言う。 「そこには何が映ってる?」 見えたのは、彼女自身。 時間というと、私たちは時計の数字を思い浮かべる。一日二十四時間。何時間働いて、何時間眠って、自由な時間が何時間残ったか。数字にすれば比べやすいし、足りなさもはっきりする。 でも同じ一時間でも、長く感じるときと短く感じるときがある。 楽しみにしていた人と過ごす時間は、驚くほど早く過ぎる。眠れない夜の一時間は、いつまでも終わらない。好きなことに夢中になったあとには、短い時間でもちゃんと過ごしたと思えることがある。 時間の長さだけでは、その時間が自分にとってどんなものだったかは測れないのだと思う。 だからといって、つらい時間にも喜びを見つけなければならない という話ではない。休息が必要なときには休息が要る。人の手を借りなければ回らない日もある。時間の感じ方を変えることと、暮らしの負担を減らすことはどちらも大切だ。 そのうえで時間の量だけでなく、質も見つめてみたい。 忙しい一日の中にも、窓から入る風を気持ちいいと思った瞬間があったかもしれない。誰かの笑い声につられて、自分も笑ったかもしれない。反対に楽しい予定を詰めた休日でも、心が置き去りになることはある。 大切なのはどの時間を過ごしたかだけではなく、その時間の中で自分が何を感じていたか なのだろう。 ? 自分の時間がほしいという願いは、単に空白の時間を増やしたいというだけではないのかもしれない。 自分の疲れに気づけること。好きなものを好きだと感じられること。今日を過ごした自分がここにいたと思えること。 そんな感覚を、もう一度取り戻したい。 ? 時計の針は止められない。けれどときどき立ち止まって、自分の心には耳を澄ませられる。そうして初めて、流れていくばかりに見えた一日の中に私の時間もあったのだと気づけるのかもしれない。 ? 鳳条 暦
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09/25 09:15
忙しさの中で、見失うもの 休みたい。遊びたい。眠りたい。 そう思いながら家事や仕事を片づけていると、一日はあっという間に終わる。何もしていなかったわけではない。むしろ、ずっと何かをしていたはずなのに、夜になると今日も自分の時間がなかった と感じる。 ? 忙しさに追われる人が流れ着いた先で彼女は、もう嫌だ とこぼす。 この言葉は、わがままではないと思う。誰かのために過ごす時間を大切にしていても、自分の気持ちを置く場所がなくなれば苦しくなる。少し休みたいは、その暮らしを続けるための切実な願いでもある。 ? 本当の時間は、自分の中にしかないんだよ 最初は、忙しい人に向かってずいぶん厳しい言葉に聞こえる。実際、時間が足りないのは事実だ。やることの多さは、気の持ちようだけで消えてはくれない。 それでも、この言葉が気になった。 私たちは「自分の時間」を、誰にも用事を頼まれない時間だけだと思っているのかもしれない。仕事の間も、誰かと過ごす間も、自分はそこにいるのに。やらなければならないことに意識を埋め尽くされると、その時間を生きていた自分の感覚まで見えなくなってしまうのだ。 ? 毎日を充実させようと頑張る必要はない。ただ自分の時間がどこかへ消えたように感じたとき、ふと立ち止まってみる。 ? 今日何に疲れたのだろう。今自分は何をしたいのだろう。 ? 答えが出なくても、その問いを向ける相手としてちゃんと自分がいる。 ? 鳳条 暦
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